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絶妙な“交渉術”で安室奈美恵に紅白出場を決意させたNHK

 大みそかの「第68回NHK紅白歌合戦」に特別枠で出場する、来年9月16日での引退を発表している歌手の安室奈美恵だが、出場に至った経緯について、発売中の「週刊文春」(文芸春秋)が報じている。

 NHKは昨年、安室がリオオリンピック・パラリンピックのテーマソング「Hero」を歌ったにもかかわらず、紅白出場を打診したもののあえなく断られていた。

 そこで、同誌によると、今年は特別枠扱いや、引退までの全面バックアップという条件を持ち出し、粘り強く交渉。

 さらに、本来ならば交渉は所属レコード会社を通すところだが、安室サイドに直接打診することで承諾を勝ち取ったという。

 NHKサイドは、安室がチケットを買ってライブに来るファンを大事にする気持ちを汲んだうえで、「チケットを手に入れることができなかった200万人以上のファンはどうするんですか? 彼らは安室さんを見たくても見られないのです」と、応援してくれたファンに、テレビを通して歌を届けるように口説いたというのだ。

 その結果、安室は「ライブに来られないファンのため」と紅白出場を決意。安室が出場を決めたのは今月上旬で、本番が差し迫った今月19日の発表となった。

 「来年2月に引退カウントダウンの5大ドームツアーがスタート。チケットには320万通の応募が殺到したというが、チケットを買えるのは75万人しかいない。通常のコンサートならば、レコード会社を通した“関係者枠”があるが、今回のツアーはそれもなし。そのため、倍率が跳ね上がってしまった」(音楽業界関係者)

 これまでの安室自身の歌手別最高視聴率は、産休明けの復帰舞台として紅白を選んだ98年の64・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。今年、その数字を更新して、また1つ“伝説”を作ることができるかが紅白最大の“目玉”のようだ。

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