◇今週のこの1枚◇ポール・マッカートニー&ウイングス「WINGS AT THE SPEED OF SOUND」(1976/UNIVERSAL CLASSICS & JAZZ, A UNIVERSAL MUSIC COMPANY)
次から次へとポール・マッカートニーのリマスター盤がでて、ファンとしては嬉しい悲鳴がでてますが、今回はその中で「スピード・オブ・サウンド」を選びました。
アメリカでチャート首位、イギリスでは2位に輝いたアルバムで、特徴としてベースを中心としたアンサンブルのサウンドが確立しています。この当時、このようなバランスでポップに仕上げていることは、ひとつの発明ではないでしょうか。またバンドへの拘りの強いポールらしく殆どのメンバーがメインボーカルを務めていますね。
バンドに勢いを感じるのが、この後に大成功を収める「ウイングス ・オーヴァー・アメリカ」のツアーでも多数の曲がこのアルバムから選ばれていることからもわかると思います。遊び心もあってリラックスした雰囲気のある作品ですね。
デラックス・エディション盤では、なんとレッド・ツェッペリンのドラマー、ジョン・ボーナムとのデモテープが聴くことができます。仕上がりは最高なものではありませんが、十分に2人の個性を楽しむことはできますね。他にはメンバーがボーカルをとった曲のポール・バージョンが収録されたりしています。次々と旧譜のリリースが控えているみたいで、まだまだ嬉しい悲鳴は続きますね(笑)。
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