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がっつり スペアリブ

 地味な食材ゆえにお店を探すのも難儀するが、たまに無性に食べたくなるのが、スペアリブではないだろうか。子供の頃上野駅のランドマーク・<聚楽台>(かどこか)で初めて食べて、噛み切れなくてクセのある大人の味についつい虜になったが、現在その味や食感は進化中。しかも、マダムがあまりランチで食する素材ではないからだろうか、名店でも落ち着いた雰囲気だったりするのがいい。

 前置きが長くなったが、そんなスペアリブのおススメ店は、なんといっても、<アメリカンクラブハウス>さんではないだろうか。

 ぶっといスペアリブが3ピースから皿の上にどーん! …の“基本”に忠実なだけでなく、絶品のやわらかくてうまみの凝縮されたスペアリブを提供してくれる名店だ。

 都立大学店。臭みなど全くない感動の味だ。骨周りにかぶりついても簡単にホロリと崩れてきれいにこそげおちるが(食べログに同じ感想があった)、それでもやわらかさだけでなく、スペアリブ独特のさっくりとした肉肉しい歯ごたえや脂身のぷるぷる感までたっぷり楽しめるのである。

 人気の特製しょうゆ味は、正直かなり存在がさりげないが、肉本来のうまみを味わえる渾身の一品。ただ、ご飯とはあまり合わないかも。(笑)でも、それもスペアリブらしくて、いい。
 ここ3か月くらい毎日のように外食ランチを食しているが、NO.1といってもいい納得のお店だ。

 いっぽう、同<アメリカンクラブハウス>湯河原店は、若干寂しくなってしまったこの町の、やはりランドマーク的な存在。同店も、落ち着いた雰囲気の中で最高の味を楽しめるホンモノ志向のお店なのだ。ガーリック味は、イメージ通りのパンチのあるウマさで、決して下品な味付けではない。フレッシュな素材をつかったサラダ系のウマさがまた見逃せないので、同店のほうれん草サラダ(900円)も是非味わってほしい。   

 懐かし系食材のスペアリブ−−ネットの精肉店でもスペアリブを安く買えることが多いので、人気の味噌ダレ漬け系などのオリジナルレシピに挑戦してみるのもいいかもしれない。

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