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又吉イエスさん死去 過激なフレーズで知られたが、私生活は真面目だった?

 政治活動家の又吉イエスさんが7月20日に亡くなった。74歳だった。所属する世界経済共同体党のサイトでは、7月23日に「かねて病気療養中のところ、2018年7月20日左腎がんのため逝去いたしました」と報告されている。

 又吉さんといえば、演説時の甲高い声や、対立候補を批判した「腹を切って死ぬべきである」といった過激なフレーズがよく知られる。選挙にやたら出てくる変人の政治活動家といったイメージがあるが、私生活はいたって真面目な人物として知られる。

 「又吉さんの主張の骨子は、資本主義経済や物質文明に対する批判です。競争社会による格差の拡大をとりやめて、公平や平等の原則に基づいて新たな経済共同体と作り出そうというもの。さらに、民主主義も好き勝手ややりたい放題を助長していると批判的でした。又吉さんが目指していたものは、簡単に実現できるものではないでしょうが、ひとつの理想論であり、文明批判としても機能していたでしょう」(政治ジャーナリスト)

 又吉さんが有名になったのは、2003年の衆議院議員選挙で東京1区より立候補してからであろう。それまでは出身地の沖縄で活動していた。

 「2度沖縄県知事選挙に立候補したほか、名護市長選挙、宜野湾市長選挙など各地の選挙に出馬していました。私生活では自動車販売業を経て、学習塾を経営していました。小さい塾だったようですが、ていねいな指導で評判は良かったようですね。このほか、普天間基地内に土地があるため補償金による収入もありました。1997年に世界経済共同体党を設立、2003年には本部を東京へ移します。活動資金を一円単位でウェブ上で公開するなど、真面目なキャラクターとして知られましたね。ネットの書き込みだと、大学の講演会で女性参加者から握手を求められると『愛する妻がいるので』と断ったエピソードも披露されています」(前出・同)

 筆者の思い出としては、東京都内でたびたび、演説の声を流した世界経済共同体党の車に遭遇した。よく見ると運転しているのは又吉さん本人であり、演説時とは異なる素朴なイメージに驚いた記憶がある。又吉さんのご冥福をお祈りしたい。

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