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カルトホラー『ムカデ人間』北村昭博、「いつ死ぬかわからないから、今を生きろ!」

 「インテリ家系を崩してしまってはいけないと思って、まずは母親に相談しました」と話すのは、マッドサイエンティストの暴走を描き、アメリカではカルト的人気を博した映画『ムカデ人間』に出演している日本人俳優・北村昭博。

 「タイトルを直訳すると、“人間ムカデ”。脚本を読む前は、何百匹ものムカデが自分の体を這うグロテスクな映画だと思っていた」と振り返る。実際は、人間の口と肛門を繋げてムカデ人間に改造させられてしまう内容だった。オーディションでは北村の猛アピールも手伝って、即合格。その一週間後には制作国であるオランダにいた。役柄は拉致された日本人男性で、セリフはすべて日本語。しかも、そのほとんどが罵詈雑言なのである。

 「ほぼ即興です。監督は何を言っても『グレイト!』と興奮してくれるし、英語字幕も忠実に訳してくれて海外でも爆笑でした」と手応えを語る。アメリカでは公開された途端に話題となり、テレビやアニメでも取り上げられるほどの人気となった。ちなみにそのムーブメントは、北村にとって想定範囲内のことだった。撮影中はごく少数のスタッフにのみ、その全貌が明かされていたことから「カメラマンの助手の人がムカデ人間になった状態のビジュアルを知らなかったようで、撮影中に号泣しちゃって。一方の監督はムカデ人間状態の僕たちを見て、ビューティフルと震えていたんです。これはヤバイものになると直感でわかりましたね」

 アメリカでは、道を歩いているだけで顔バレするほど浸透したという本作。ホラー映画のイベントがあると、ベテラン俳優を差し置いて北村のブースに長蛇の列ができるんだとか。高校卒業後単身アメリカに渡り、映画監督としてスタート。長い下積み時代を経て、今では役者としてプチブレイク中。座右の銘は「いつ死ぬかわからないから、今を生きろ」で、今後は「日本の才能ある人と世界に通用する作品を作りたい。オランダ人が作った映画が世界各国でブームを起こせるんだったら、日本人ができないわけがない」と力を込めた。

 映画『ムカデ人間』は7月2日より、シネクイントにてレイトショー公開(全国順次)。

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