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嫌煙ブームの次にくる排除者はだれか?

 世をあげての「嫌煙ブーム」である。

 ジョンソン・エンド・ジョンソンが運営する「ニコレット禁煙支援センター」の調査をみると、喫煙者に対するイメージがいかに悪くなっているかがよくわかる。代表的な喫煙者イメージをピックアップしてみよう。

○男性・サラリーマンのイメージ
 a. ストレスが多い
 b. だらしがない
 c. 自分勝手
 d. 意志が弱い

○女性・OLのイメージ
 a. ストレスが多い
 b. 教養がない・品がない
 c. だらしがない
 d. 品がない
 e. 自分勝手
 f. 異性にもてない

 中には男性なら「大人っぽい」「男らしい」というものや、女性なら「結婚しない主義」といったものもあるが、全体的にはマイナスイメージが主流になっている。

 「実はタバコの害は科学的に証明されていない」などと喫煙者が主張したとしても、嫌煙派にしてみれば「無知?」「体にいいわけないじゃない」の一言ですまされてしまう。
 他にも「だって臭いから嫌」「一緒にいるだけで、吸いたくない煙を吸わされる身にもなれ」と言われると、もうどうしようもない。
  もはや喫煙者というだけで、例え分煙をしていたとしても、同席を断られたり、差別・偏見の対象にされそうな勢いだ。
 いまや、喫煙者は軽蔑の対象になりつつある。おそらく今後も喫煙者への排除・疎外はすすむであろう。そして喫煙者は減っていくことであろう。
 喫煙者たちが駆逐された後、人々は次にまた“犠牲の羊”を探し出し、正当な理由付けをして誰かを叩くことになるのであろう。

 次は、飲酒者であるかも知れない。肥満者かもしれない。あるいは、ある種の病気や遺伝子を持っている人かも知れない。
 いまの過剰な嫌煙ブームを観ていると、そういったことを想像し、いささか空恐ろしくなってしまうのは考えすぎであろうか?

(巨椋修(おぐらおさむ) 山口敏太郎事務所)

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