立春の後、最初の午の日を「初午(はつうま)」と呼ぶそうで、稲荷神(お稲荷さん)として広く信仰されている、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)が伊奈利山に降り立った日とされているとのこと。1年で最も運気が高まる日とも言われ、稲荷神社のお使いの「狐」と絡め、「油揚げ」や「いなり寿司」をお供えしたり、食べる風習のある祭事だ。今年は12日がそれに当たり、この伝統と食習慣をより多くの人々に認知してもらおうと同社が企画した。
イベントでは、「いなり寿司」「ゆずいなり」「りんごいなり」「黒糖いなり」の4種類、計1300食を無料で参加者にふるまった。また、王子稲荷神社公認の仮設神社を設置し、いなり寿司と一緒に配った絵馬で願掛けを出来るスペースも設けた。なお絵馬は後日、王子稲荷神社に奉納するとのことだ。
みすずコーポレーションの担当者は、今回のイベントの狙いを、ただPRするだけではなく、神社の祭事に参加している気分が味わえる、遊び心を出したイベントにしたかったと説明した。他にも、参加者がSNSで情報を発信してくれることも大きなメリットだそうで、「友達から友達につながっていく、大きなリアクションを期待しています」と語った。
会場では、参加者が祭事の詳細をイベントスタッフや、いなり寿司の伝道師・いなり王子などに聞き「知らなかった」「そうなんだ!」と驚く姿に加えて、その場でスマホを使い、イベントの詳細をツイッターなどで発信する姿も見られた。