大野は初の月9ドラマ『鍵のかかった部屋』(フジテレビ系で16日スタート)で、相葉は14日開始の『三毛猫ホームズの推理』(日本テレビ系)で、ともに主役を張る。今後は、演技力や視聴率などで、アツい戦いが繰り広げられそうだ。そんなふたり。築いた伝説は、互いの性格を表すようなものばかりだ。
釣り、絵画など芸術的な趣味が多い大野は、きわめてマイペース。嵐の結成直後にはじまったラジオ番組では、緊張と入るタイミングを逃し、ひとことも話さずに終わった。終了後、“嵐のキムタク”松本潤に、こっぴどく怒られた。
また、ファッションへのこだわり・センスがないため、つい最近まで、母が買ってきた服を着ていた。
しかし、運動神経がよく、飲み込みが早いことは、ジャニーズJr時代から有名。嵐の結成前に出演した初の主演舞台「ジャニーズ・ファンタジー KYO TO KYO』では、1日5公演をこなす偉業を達成。10代で、慣れ親しんだ東京を離れ、京都に単身で長期滞在しての公演だった。
この経験は、その後の活動に確実に生かされた。櫻井翔が初めてV6のバックダンサーを務めるとなったとき、ダンストレーナーから、「大野のうしろで踊れ」といわれた。大野は、Jrのお手本になっていたのだ。
いっぽう、天然キャラがすっかり浸透しているのは相葉。出身の千葉県内で両親は、庶民的な中華料理店を営んでいるが、ジャニーズタレントとしては珍しく、それを包み隠さずカミングアウト。今では、ファンの集合場所になっている。
家族全員が仲いい相葉一家。かつて、メンバーが相葉の実家に遊びに行った際は、家族全員が一台のワゴン車に乗って、最寄り駅までお出迎え。車内に乗りこむと、母、父、息子らが、まさかのしりとりをはじめた。予想を超えるホノボノぶりに、メンバーは相葉のルーツを見た気がした。
この相葉の空気感こそが、嵐の真髄。日本国民に愛される理由は、ここにあるのだ。