松本潤ことマツジュンといえば、ストイックなことで有名だ。嵐は、ジャニーズのなかでもっともライブのチケットが入手できないグループだが、マツジュンはどんなに忙しくても、ライブの構成のたたき台を作っている。常連ファンのあいだでは、プロデューサー・マツジュンのらつ腕は高く評価されており、タッキーの舞台『滝沢革命』ばりの水砲、マイケル・ジャクソンばりのウォーキングなど、魅せるパフォーマンスに手抜きはない。
ウェイトコントロールにも全力投球。昨年再挑戦した舞台『あゝ、荒野』で、ボクサー役を演じることが決定すると、5kgの減量に成功。体脂肪は1ケタ台にもっていった。今夜で終わるドラマ『ラッキーセブン』でも、瑛太との格闘シーンがあるとわかると、筋肉増量のためのトレーニングを開始。見せるこだわりは、深い。
いっぽう、男前伝説も数多い。ジャニーズ入所前の小学生時代には、クラスの女子全員からバレンタインのチョコレートをもらったという。
「基本、おごる」のも、マツジュン流儀。偶然、松本と同じ飲食店に入ったジャニーズの後輩たちが、自分たちの会計をしようとすると、「もう松本さんからいただいております」と言われることがたびたび。「レジでごちゃごちゃするのが嫌いだから」というのが割り勘をやめた理由で、後輩のぶんまで支払うのは、古くは近藤真彦、東山紀之などにしてもらってきたこと。ジャニーズイズムを継承しているに過ぎないが、カッコよすぎることは確かだ。
さらに、アツすぎる男でもある。ドラマ『花より男子』(TBS系)で、先週、山田優と結婚をしたばかりの小栗旬と再共演した際は、宿泊先のホテルにコミックの『花より男子』を全巻持ちこんで、「このシーン、多分ここだと思うんだけどさ、漫画で読むとこうなんだけど、どうやるべきだと思う?」と、徹夜で演技論を交わしたという。
全力男子、マツジュン。嵐が国民的アイドルになったのは、当然だ。