都内の一本道をさっそうと駆け抜けていく一台のメルセデス・ベンツGクラス「ゲレンデヴァーゲン」。もともとは軍用車両だったというこのゴツイ車のハンドルを握るのはどこぞの大物芸能人かと思いきや、運転席にポツンと収まっていたのは芸人の長州小力だった。
小力といえばプロレスラー・長州力のものまねをしながらパラパラを踊る芸風で一躍ブレーク。「キレてないですよ」は女子高生を中心に大流行した。しかし、最近ではめっきりとテレビで見かけることがなくなり、すっかり一発屋の仲間入りをしてしまった。
「彼は芸能人には珍しくどこの芸能事務所にも所属していないフリーランスなんです。お笑いプロレス団体の『西口プロレス』に籍を置いていますが、そこの担当者が芸能界の素人で、いつだったか“掟破り”とされるダブルブッキングをしてしまったんです。そこから小力の信用がガタ落ちしていったそうです。本人には非がなかっただけにちょっと可哀そうでしたね」(週刊誌記者)
そんな小力の現在は、西口プロレスや地方営業の仕事を黙々とこなしながら、売れっ子時代にちゃっかり購入した都内の高級マンションに暮らしているという。お値段ざっと1300万円以上するこの愛車も、きっとその時に買ったのかもしれない。彼の堅実な性格が見てとれるだろう。
悪路走破を徹底的に追及して作られ、雪道もチェーンなしでグイグイ走れるという「ゲレンデヴァーゲン」。小力にはこれからも芸能界という悪路をキレずに走り続けていってもらいたい。