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ラジオの帝王・伊集院光が『深夜の馬鹿力』で見せた実力

 人気ラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』で、伊集院光が東日本大震災の被災者に向けて発したメッセージが、全国のリスナーに対し勇気と元気を与えた。

 地震が発生した3日後の14日は報道特別番組が組まれ『深夜の馬鹿力』は休止であったが、冒頭3分間だけ伊集院が生で登場。短い時間ながらも被災者に向けてメッセージを送った。伊集院はいつもとは違う慎重な声で、

 「個人的に喋る事に対しての抵抗もあるが、こんな時こそリスナーの馬鹿な話を聞きたいという声に心揺さぶられました。次回の放送までによりおもしろく、よりくだらなく、よりバカバカしい話が出来るよう努めたいと思います」

 と自分の言葉で語り、最後に、

 「明日のために色んな事を考えるのは大事です。でも考えすぎちゃって悲しい事、辛い事、真っ黒い事しか思いつかない時には思いっきりくだらない事を考えてください。そして僕に聞かせてください」

 と熱く語った。

 そして、翌週の放送では「くだらない事」をテーマに話し、28日の放送でも最後に、

 「イライラする気持ちはわかるけど、いままで多くイライラしていた人は今回の地震の事をプラスしないほうがいいです。色んな事に対して冷静に見えるはずです。日々大変だけど1日1日を潰してください。宜しければまた聞いてください」

 と言い、番組を締めた。

 また、伊集院は2004年に『日曜日の秘密基地』でクイズに参加したリスナーの情報漏洩が発覚した際も、自ら謝罪をした事もある。放送中はひたすらバカバカしく喋り倒し、時に簡潔に物事を言い、常にリスナーと同じ目線で付き合っているのが人気の秘訣だろうか?

 『ラジオの帝王』の名は伊達じゃないのだ。

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