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女性のためのアダルトグッズ店「LOVE PEACE CLUB」代表・北原みのりさんインタビュー

 女性による女性のための女性客専門のアダルトグッズ店。東京・文京区にある「LOVE PEACE CLUB(ラブピースクラブ)」はオープン以来13年間、多くの女性たちに親しまれてきたショップだ。代表を務める、北原みのりさんに聞いてみた。

 1996年、北原さんは女性客専門のアダルトグッズショップをオープンさせた。もともとショップ開店が目的ではなかった。大学では性教育などを学び、大学院を中退後に出版社に入社。「女性向けのポルノを作る」という夢を実現するためだ。出版業界ではヘアヌード写真集が全盛の時代だった。
 しかし、思うように事は運ばなかった。まだまだポルノは男性の物だった。また、「私にはファンタジーであるポルノは書けなかった」と自分自身に壁も感じていた。
 この時代のもう一つの大きな変換がインターネットの普及。ホームページ制作のベンチャービジネスを始めた。当時はまだ「ネットといえばエロの時代」。自然とネット上でアダルトグッズを目にし、興味を抱くようになる。海外のサイトで、“日本のエログロな物ばかり”とは違う、オシャレな物の存在を知った。「ポルノはファンタジーだけど、グッズは物だし、もともと女性が使う商品。これなら私にもできる」と開店を決意する。
 北原さんは性に対して偏見はなかった。「子供のころ、祖母が副業でラブホテルを経営していて、そのキャンペーンのため、近所でコンドームを配っていた。祖母に『これは何?』と聞けば、『それはコンドームといって…』と教えてくれた」という環境で育ったからだ。
 中学生時代、クラスの男子生徒が教室にコンドームを持ってきて大騒ぎしているような時も「それ、コンドームでしょ!?」といった感じ。北原さんにとってみれば、それはただの避妊具でしかなかった。だが、男子生徒たちからは「“エロ先生”って呼ばれて…それがすごく嫌でしたね(苦笑)」という。そのころから、「性教育とエロは違うのに…」と感じていた。そんな体験が大学で性教育を学ぶキッカケにもなった。

 開店から13年。多くの悩みを聞いてきた。今も昔も変わらず多いのは「イケない」「イキたい」という悩み。「自分は他人とは違うんじゃないか、おかしいんじゃないかと悩む女性は少なくない」という。下は18歳から、上は70〜80歳代まで幅広い年齢層の女性が訪れる。
 「最近のコは、セックスにもマジメで勉強熱心なコが多いですね。向上心を持ってスキルアップしようとしている。必死な感じもする。ちょっと自由じゃない」。セックスや性に真摯(しんし)な女性が目立つという。
 珍客もいた。ある日、ギャラリーを訪れたカップルは「リモコン系バイブを装着していたようで」店内にディスプレイしてあるリモコン系のバイブやローターが“うなり声”を上げた。「アノ手は周波数が一緒なので(笑)」なんだそうだ。
 将来の夢は「“女は灰になるまで女”というけれど、私もそうありたい。80歳のおばあちゃんになっても、バイブ片手に『コレ、いいわよ』って言っていたい」。これからも女性の味方として性とエロを伝えていく。

<プロフィール>
 北原みのり(きたはら・みのり) 1970年11月24日生まれ。神奈川県横浜市出身。津田塾大学国際関係学科卒業後、日本女子大学大学院で教育心理学を専攻。中途退学し、出版社の編集者などを経て、95年、ホームページのデザイン会社を設立。ネットで海外の女性向けセックスグッズのショップに共感。96年、日本初の女性が経営するセックストーイショップ「ラブピースクラブ」(http://www.lovepiececlub.com/)を立ち上げた。

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