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噂の深層 苦情に強そうなキャスター

 ニュースキャスターに視聴者からの“苦情”はつきもの。

 最近では、「某キャスターが殺人事件の報道のすぐ後、トークコーナーで女子アナに『今度カラオケに行こう』と言うなど私的な会話に終始していたのが不快だった、という苦情があった。局側は、『(同コーナーは)時事問題のトークがメインだが、時にキャスターの意外な一面を見せることで親しみを持ってもらおうとしている』などと弁解しています」(芸能ライター)ということもあったようだ。

 ただし、テレビ局にも番組戦略というものが存在する…。

 「特に報道番組の場合、苦情によってはスポンサーが降りたりします。しかし、トーンダウンしていくだけでは忸怩たる思いがスタッフの間にも残る。苦情に対して保守的な姿勢が染み付いている旧来のキャスターの代わりに、新風を吹き込もうというのは、テレビ局側の積極的な起用でもあるんです」(制作会社関係者)

 その某キャスターの場合、「同氏が重宝されるのは、相手に自分は敵じゃないんだよ…という低姿勢を見せつつも、相手の懐に積極的に入っていくようにみせる“芸風”ゆえ、テレビ的にわかりやすく視聴者に積極性が伝わるからでしょう」(同)ということで、業界内の評判はよさそうである。

 他に、「フリーの女性キャスターTは、静かに怒りが表情に出る。態度だけで、視聴者に怒りを伝えられる。それに頭が相当いいのでしょう、相手に知的に食い下がることが出来るのもほかにはない魅力です」(キー局ライター)と、こちらも高評価のようだ。

 いっぽう、報道関係者によると、伝統芸能のような苦情もあるようだ。
 「苦情といえば、某局vs某政党のバトルは、おなじみのモンです。某局のニュース枠の以前の番組キャスターは、ソフトに挑発するタイプ。いつの間にか、番組内で出演者が追い込まれているので、出演が終わった後に怒りを顕にする政治家が多数いたそうです。特に、大物X氏には、某勢力に同番組への抗議電話を掛けさせたり、某メーカーの会長に『お前は某キャスターの信奉者か』と怒りの矛先を向け…慌てた同氏はすぐ対応して番組から引き上げた…、なんてきなくさい噂もありますよね」ということで、苦情というには仁義なきケンカ? のようである。

 こうして見てくると、他局では、苦情はキャスター生命を脅かすというほどのものではないのだろうか、という疑問も湧くが、どうなのだろうか…。以上は、あくまでウワサだ。

 それにしても、前出・テレビ番組枠における、「国民の声、届いていないんじゃないでしょうか…」とお題目のように切々と訴える現キャスター氏と、「(こんな大変な時なのにあなたは)ニヤついてるけどなにかおかしんですか? んークックック」と相手をからかうように扱う以前のキャスター氏とでは、芸風は正反対である。果たして、どちらがキャスターとしてリスクを負っているか、また、どちらのカミソリが切れ味が鋭いか。

 そのいずれも、答えは推して知るべし、同じ人物に軍配が上がりそうだ、という気がするが、いかがだろうか。

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