◇今週のこの1枚◇ブロック・パーティー「Weekend in the City」(2007年/Vice Records)
デビューアルバム「Silent Alarm」の大ブレークから2年、満を持して出された2ndアルバムです。
1stアルバムが動と静に分かれた、どことなく1970年代後期のpost punkを連想させる衝撃的なアルバムなのに対し、このアルバムは、丁寧に全体を通して、物語調に繋がっている感じがします。導入部のイントロダクションがドラマチックにされている曲が多いことからも窺えます。前回のプロデューサーのポール・エプワースが2000年代のpost punkリバイバルの代名詞的なプロデューサーだったことに対し、本作のジャックナイフ・リーは、U2やビョークなどの仕事で知られるジャンルレスなプロデューサーであることもハマっていると思います。
基本はギターサウンドのバンドですが、ジャンルレスで幅が広く、色々な効果音がジャブになっています。時折聞かれる複雑なリズムもスマートで、楽曲をより締めています。さらにこのアルバムでは、自分たちの周りの陰も陽も含めた全てのエネルギーを詩にぶつけたらしいです。全体的に聴きやすくダンサンブルな作品です。
まだまだ昇り調子で、どんなアルバムを出すか分からないバンドなので、これからも楽しみですね。
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