◇今週のこの1枚◇スティーヴィー・サラス「Colorcode」(1990年/Island Records)
数々のfunkの大御所とセッションを繰り返し、まだレッチリ等が脚光を浴びる前からfunk界で活躍し、本格的なソロアルバムとしてのデビューアルバムです。
地元サンディエゴでデス・キッドというバンドを結成して、シングルを2枚出すものの芽が出ず、ロサンゼルスへ移りますが、家賃が払えずホームレスのような生活に落ち、レコーディングギタリストをしながらスタジオに寝泊まりします。そのような状態の時に、ジョージ・クリントンに見出され、レコーディングに参加します。その縁で、ブーツィー・コリンズのレコーディングにも参加。アンディ・テイラーやロッド・スチュワートのツアーに参加するなどセッションミュージシャンとして名を上げていきます。その中でのソロ1stアルバムの発表でした。
まぁ当然、これだけの大物ミュージシャンに認められるだけあり、hard rockを基調としながら、素晴らしいテクニックです。音の響きは違いますが、ジミ・ヘンドリックス的なテクニックでしょうか。ざっくり大きなグルーヴの中、時には繊細に、リフではドライブ感を大胆に演出するギターが印象的です。アルバムの1曲目が一番印象的ですが、全体的にボーカルも聴きやすいメロディーです。まさしく、レッド・ホット・チリ・ペッパーズがブレイクする前夜を思わせるようなアルバムです。
レコード会社との契約のもつれで、このユニットは自然消滅しますが、その後、ブーツィー・コリンズとバンドを組んだりしています。日本でも馴染みが深く、杏里、稲葉浩志、松本孝弘、Char、TOKIO、長瀬智也などのレコーディングに参加しています。
知人にもスティーヴィー・サラスとの友人が多く、日本にもけっこう来てるみたいなので、ひょっとすると、隣で飲んでるかも(笑)。
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