◇今週のこの1枚◇チック・チック・チック「Thr!!!er」(2013年/Warp Records)
“!!!”これでチック・チック・チックと読みます。元々、funkなdanceバンドで、その中にpunkの要素を含んでいます。この表現だとレッチリを連想しますが、もっとfunk寄りですね。しかし、danceバンドであっても、ライブでのオーディエンスは、ダイビングの嵐で、サウンドからは想像もできないような盛り上がり方をしています。
5枚目のフルアルバムですが、前回からメンバーチェンジが行われたみたいです。今回もベースのラファエル・コーエンが参加しての初めてのアルバムらしいです。今までは、数時間をかけてのジャムを基盤にした構築から曲を作っていたのですが、今回は、ニック・オファー(Vo)、マリオ・アンドレオーニ(G,Percussion)、ラファエル・コーエンの3人で作ってからスタジオに持って行くというスタイルに変えました。そのせいでしょうか、非常に各曲がpopでメロディアスですね。アルバムタイトルも「スリラー」と読みますが、色々な音楽の中でドキドキワクワクすることを“スリラー”と言うらしく、このアルバムでチック・チック・チックの“スリラー”を作りたいと、タイトルにしました。
前回のアルバムから“ミニマル・テクノ”の手法を採り入れて作ったらしいのですが、今回もその影響下にあるみたいです。スッキリした音数の少ない中、効果的にキーボードの音などが入っており、自分の聴いた感じのイメージだと、new waveのテクノ系の匂いに近いですかね。
日本では、アメリカと違ってオーディエンスがどのような反応でライブを観るのか分かりませんが、このサウンドで踊り狂ってる様を観てみたいですね。
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