◇今週のこの1枚◇ラード「Power of Lard」(1989年/Alternative Tentacles)
デッド・ケネディーズのボーカル、ジェロ・ビアフラとミニストリーのボーカル、ギターのアル・ジュールゲンセンによって組まれた夢のバンドです。ジェロ自身のレーベル“Alternative Tentacles”からリリースされた12インチシングルです。インパクトがこの作品の方が1stアルバムより強力なので、これを選びました。
まさしく、ミニストリーのデジタルなへヴィーなサウンドの中で、アメリカの代表的なhard core punkのボーカルが乗る図式です。1曲目からレクイエムのように永遠と続く大曲で始まり、次の曲では全てをぶち壊す破壊的な曲が続きます。DJ等でプレイすると、オーディエンスがついて行けないほど激しいです(笑)。非常に男性には痛い話ですが、ポコチンの断面を使ったジャケットが使用されています。こんなことからもおかしな話ですが、本気度が窺えます。あと、1989年の作品でレーベルの名前に、alternativeの名前を使っているところも'90年代を予感させて興味深いですね。
最初にこのバンドの噂を聞いた時、そんな夢のようなバンドが出来ていいのだろうかと耳を疑いました。初めてこの作品を聴いた時に、想像以上の衝撃を受けたことを今でも覚えています。この破壊力は現在でも憧れるところですね。
残念ながら、昔からデッド・ケネディーズが大好きなのに、まだジェロのライブを観たことがないので是非体験したいです。
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