◇今週のこの1枚◇ザ・バースデイ・パーティ「Junkyard」(1982年/4AD)
子どもの頃から大好きなバンドの一つで、ニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッド・シーズのニック・ケイヴが在籍していたバンドです。
punkが自分の中で一番盛り上がっていた頃、そのpunkの先にあるものとして、ザ・バースデイ・パーティを捉えていました。同じリズムを荒々しく繰り返すドラム。ヒステリックに掻き鳴らし、時にはノイズに変わるギター。punkの匂いを残しつつも、グルーヴをぶちかますベース。言葉にならない叫びを歌い続けるニック・ケイヴ。決して商業的には成功しなかったバンドですが、その当時はアヴァンギャルドの枠の中で最高のバンドでした。また珍しく、この頃はイギリス一辺倒だった私でしたが、唯一のオーストラリアのバンドでした。
多少、punkで踊ることを飽き気味だった私を含めて、数人の仲間でバースデイ・パーティやポップ・グループなどがかかると、待ってましたとばかり踊り狂ってましたね。今でもこのサウンドを聴くと、血が騒ぎます(笑)。
3年前にギターのローランド・S・ハーワードが他界して、バースデイ・パーティとしてのサウンドはもう聴けなくなったのですが、音源は今でも宝物ですね。1973年から活動していて、AC/DCと同時期だったみたいですが、今考えてみると侮れないぞオーストラリア(笑)。
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