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レピッシュ・マグミの「音楽玉手箱」今週はこの1枚を聞け!<第135回>

 毎週金曜日に連載するレピッシュのマグミによるオススメCDを紹介する企画の第135回目。マグミがDJの際にいつも持ち歩く音楽玉手箱」(CDボックス)から、今週のオススメCDをピックアップしてもらった。

◇今週のこの1枚◇カラー・フィールド「Virgins and Philistines」(1985年/EMI)

 スペシャルズに復帰してマイペースにライブを演っているみたいですが、そのボーカル、テリー・ホールのファン・ボーイ・スリーを経ての3番目のバンドです。若い頃からこの人の声が大好きで、この頃はまだ12インチシングルも全盛で、多分カラー・フィールドも全部持ってると思います。

 当然ご存じのスペシャルズは、1970年代後半から2TONEブームをイギリスで巻き起こした中心のバンドで、今でも絶大なるフォロワーを持っているバンドです。それでもnew wave全盛の頃では新しい音楽を見つけることがステイタスだったので、アフリカのリズムに怪しい雰囲気をミックスさせたファン・ボーイ・スリーとjazz、soul、ska、danceなどを巧みにミックスさせたスペシャルAKAに分かれます。その2つのバンドも終焉を迎え、ファン・ボーイ・スリーから新たにテリー・ホールが結成したバンドがカラー・フィールドです。

 それまで時代の先端を走っていたイメージでしたが、まさかのアコースティックを中心としたバンドでした。このアルバムは3枚のアルバムの中の1stです。自分の中では、隠れた名盤だと思っています。テリー・ホールのソングライティングが目覚ましく成長したのが窺えます。派手さは無いものの、メロディを中心に丁寧に作られています。今の時代の方がもしかしたら合っているかもしれません。とても浮遊感のある気持ちのいいアルバムです。

 私はLPで持っているのですが、再発されたCDには、ボーナストラックも入っています。歌モノに徹したテリー・ホールを覗いてみるのもなかなかいいですよ。

■マグミ オフィシャルウェブサイト http://magumi.jp/main.html
■ライブ日程はこちら http://npn.co.jp/newsrelease/detail/2491382/

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