◇今週のこの1枚◇デュラン・デュラン「Rio」(1982年/EMI)
私が高校生の頃は、まだnew waveがざっくりとした頃で、その中に、new romanticというジャンルが生まれて、中世の海賊ファッションで現れたのがアダム&ジ・アンツで、中世の王子様の出で立ちでデビューしたのがデュラン・デュランでした。メンバーが妖艶な美系のルックスで、すぐ人気者になってましたね。
今回紹介するアルバムは、デュラン・デュランの2ndです。アルバムの中からヒット曲が何曲も生まれたため、その当時、上京したばかりの私も色々な曲で踊った記憶がある想い出深い作品ですね。ルックスが良かったため、すぐアイドル扱いを受けたバンドですが、今聴いても、テクニックもアレンジも若い割には、とてもしっかりしています。また当然、アルバムのどこを切り取っても、popの塊ですね。再評価を受けてもいい作品だと思います。今年、リマスター盤が出てるみたいですね。
この時代で一番面白かったことが、ディスコでは、ほぼリアルタイムで現地の音楽が流れていて、情報が早かったことです。このアルバムもイギリスで大ヒットした後、アメリカで半年後に大ヒットし、日本では、そのまた半年後に大ヒットしたことでも分かるように、1年前に自分たちの中でよく聴ていたアルバムが、今更ながら売れているという自慢に似た不思議な気持ちになっていました。だからこそ今でも、新しい音楽を身体が求めるんだと思います。今の時代は、ネットで全てリアルタイムに繋がっているので、そういった感覚に麻痺しちゃうのが残念ですね。
2005年のサマーソニックで拝見したのですが、昔ほどのルックスじゃありませんでしたが(笑)。大ヒット曲のオンパレードで大変満足しました。
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