東京湾は川崎周辺の工業地帯を、夜の屋形船で回り、見学するというものだ。
川崎市の観光協会連合会が主催するこのツアーは、毎月第2と第4の土曜日に実施される。
早速私も申し込み、参加してみた。
当日、まずは川崎駅に集合し、そこから屋形船の乗り場までは専用の送迎バスでの移動になる。
屋形船は想像していたよりも大きく、内部は畳敷きになっており、テーブルがある。飲食は各自持ち込みで自由にできる。
屋形船ということで船酔いの心配をしていたのだが、運行中も船の揺れは小さく、まず心配無用である。当日、私を含め気分の悪くなっている人は見当たらなかった。
屋形船は次々に川崎の東京湾内を巡り、そこには様々な工場夜景が広がる。夜風が気持ちよく、海上から見る工場夜景という特殊な状況が、観る者を非現実的世界に誘う。
また、パンフレット(写真参照)を見ながら、公安のOBという男性が、わかりやすく各工場の説明を船内マイクでしてくれる。石油工場や化学工場が多いため、ところどころでそこから排出されるガスを高い煙突状の先端で燃やしており、電飾の夜景とはまた一味違った凄みと美しさも堪能できる。
私の参加した回は、たまたま今年最大の火柱ということで、屋形船の上にあるデッキに上がると、その熱までも感じることができた。
屋形船の運行時間はおよそ2時間。お一人様の料金は、送迎バスも込みで4000円というお手軽さである。
予約方法は、川崎市観光連合協会に電話にて行う。毎月1日から、翌月分の予約を先着順で受け付けるという形になっている。
詳しくはホームページを参照していただきたい。
なお、海上ということで、これからの時期は寒さ対策をしたほうがよいであろう。
(覆面記者・山田甲八 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou