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慶次斬 勝ちやすさ確信

 4月以降、京楽のグラディエーターの導入が急増した。確かに見た目のインパクトはあるが特別人気があるわけでもない。これは続に言う「抱き合わせ販売」。今回はメーカー側が得をしただけでは終わらなかったようだ。

 というのもグラディエーターは台の価格が高く、しかも抱き合わせで売る台が「おぼっちゃまくん」だったことで多数のホールが反発。ホールは高い収益が見込める仕事人あたりを期待していたのだ。最初からおぼっちゃまくんだと分かっていれば、無理してグラディエーターなんてやっかいな台買わなかったよ…というのが本音だろう。
 台の価格は上昇する一方、加えてパチンコ人口は急激に減っている。そんな無駄金を使っている余裕はどこにもない。そんなわけでついにホールの怒りが爆発。パチンコホールの全国組織・全日遊連を通じて京楽に抗議を行い、京楽が謝罪する事態となったのである。公式の謝罪文には一部の営業が暴走して…というようなことが書いてあるが、「在庫処分しろ」というような命令を出したのは上層部のはず。心から反省しているとはとても思えないのだが…。

 さてこの問題。一見するとわれわれ打ち手には無関係に思えるかも知れない。が、ホールの経費が増えるということはつまり、それだけ渋くなる(=出さなくなる)ということにほかならないのだ。というわけで今回このニュースを取り上げてみたわけだが、いやはやこの業界は相変わらず汚い。
 また、6月導入開始の海最新作に関しても面白い動きが。何でも九州では全ホールが1店舗50台以内に自主規制するのだとか。これは大手チェーン店の優先導入(大量購入の特典)をなくすための措置だ。こういった取り組みはわれわれ打ち手に必ずプラスに働くので、他県・他メーカーにも波及してほしいものだ。
 もちろん納品日に差がつくことだけで自主規制を設けたわけではない。結局のところ、中小ホールには大量導入するだけの体力が残っていないのである。そういった状況だから立ち回りも日増しにシビアになっており、打たずに帰るなんてことも珍しくない。
 この日も5店巡って良い台が見つからず、諦めて帰ろうとしていた。しかし最後の1店でようやく勝負できそうな台と遭遇。機種は慶次斬。さすがに一時の初代ほどではないがボーダー(3円なら22)+5くらいはありそう。これなら…の思いはあるが相手は波の荒いバトルスペック。油断禁物だ。

 272回転目、金枠台詞の出現に「おっ」となった直後、激アツのキセル予告が発生。金枠のみでは厳しいがキセルがあるから安心だ。というか理論上は6割以上が当たる。発展先が奥村だったので焦ったが戻りアクションで当たってくれた。
 戦モードは絶好調。手始めに16R確変が3連チャン。最終的に百万石の酒も拝むことができて大満足。終わり方が突確→2R通常だったのはご愛敬。まあ、いきなりの2ケタ連チャンは上出来だろう。
 270回転目、朱槍の刻に移行。移行率が極端に低いので突確と思いきや、実は2R通常や小当たりもあり。2Rランプは点いたので第一段階はクリア。しかし花びらランプのパターンは×。せっかく1/400の壁を突破したのに…。これもゲーム性のひとつだから仕方ないが…。
 321回転目、ステップアップ予告ですべておまつが登場するというレアな演出から16R確変ゲット。ちなみにコレ、一見地味な演出だが実は鉄板パターンとなっている。なおステップ5の秀吉登場も確定となっているので覚えておくとより楽しめる。
 確変中一発目、355回転という豪快なハマリを食らうも、止め打ちをキッチリやっていたから玉がいっぱい増えてちょっとお得。ついでに確定音から城門突破で16R。その後は突確を挟んでランクアップ3発。連チャンするのはいいがほとんどがRUB16なので玉が増えない。このRUBの振り分け率、もうちょっと何とかならなかったのかと思うが、80%の継続率ではこうなるのも仕方がないか。
 RUB3連の後は16R確変4連。1回あたりの平均出玉が少ないため北斗や牙狼ほどの瞬発力はないしスペックも辛い。が、今はその両者のクギが絶望的なので結果的に慶次斬のほうが勝ちやすいと思う。

 当初は予想していた稼動が得られないと焦ったホールも多かった慶次斬だが、導入から数カ月が経ってようやく稼動が高まりつつある。これならホールも初代並に回せるだろう。京楽の抱き合わせ台より、慶次斬が狙い目だ。プラス4万8500円ナリ。

<プロフィール>
 白覆面T 競馬雑誌の編集者を経てギャンブルライターへ。現在はさまざまなパチンコ&パチスロ攻略誌で活躍している。鋭い洞察力によって書かれる記事の数々は業界内でも定評アリ。ただし、なぜかいくつものペンネームを使い分け行動しているため、正体を知るものはごくわずか。熱しやすい性格で湯水のごとく金を突っ込む姿が何度も目撃されている正真正銘のギャンブル狂だ。

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