A-YOSE、B-YOSEの2部構成で開催された同ライブ。
毎回フレッシュな顔ぶれが加わるB-YOSEでは、観客投票で「ダシヨ」「あかつ」「カーリー」が上位に食い込んだ。3人は来月、A-YOSEのステージに上がることになるが、注目はバスローブを着た職人・カーリー。客席との絶妙の間合いで笑いを取る様は見逃せない。
A-YOSE1位「シロハタ」と2位「とりゅふ」は、前月の2位と1位。安定した実力を発揮し、特にシロハタは勢いに乗っている。3位「TAIGA」の進化するトレンディードラマネタはどこへ向かうのかも、目が離せない。
ライブ終了後、お笑い芸人の素顔を直撃するため、楽屋を訪れた。実力派お笑いコンビ「ヴェートーベン」の2人を発見。コンビ結成14年目・茶髪の久保隆司(たかし)と、黒いチョッキの青井貴治(たかはる)にインタビューを試みた。
−−おつかれさまでした。
2人「おつかれさまでした」
−−8月のライブは出場しなかった?
青井「はい。僕に、胆のう結石が見つかりまして、入院して手術しました。お医者さんに『胆のうって、取っても大丈夫なんですか?』と聞いたら『う〜ん』という感じで。それなら、胆のうなんてなくてもいいんだって思うじゃないですか! それで、『なくてもいんですね』と聞いたら、『人間の体になくてもいいものはないから』と怒られました(笑)」
−−術後の経過は?
青井「下痢がひどくなりました。でも、おかげさまで、お腹の調子も良く、便のほうも…、あれ、今日は、芸人のリアル“ライフ”の方ですか?」
いきなりのインタビューでも、次々とトークが炸裂する。聞いてみるとMCも得意という。
久保「2007年に、AKB48さんの水泳大会の時も、MCをさせていただきました。まだAKBさんがガーと行く前なんですけど、競技をするAKBさんと、柵を隔てた場所で応援する水着姿のファンの方200名の真ん中でMCをさせていただきました。
水中騎馬戦などの競技が終わり、AKBさんがプールサイドから消えたあと、僕がファンの方に向かって『皆さんお待ちかねの入水タイムです!』と言ったんですよ。すると、柵が取り外されて。その瞬間、AKBさんが浸かっていたプール目がけて、ファンの方が一斉に突進しました。プールの水をひたすら飲んでた方もいました」
青井「その後、AKBさんが紅白歌合戦とか出始めて。だから、AKBさんが一気にメジャー化したのは、間違いなく、僕らのMCのおかげです!」
久保「それと、ファンの方の、がぶ飲みでしょうか(笑)」
青井「また、AKBさんが出演した映画『伝染歌』の公開のとき、舞台あいさつを毎日続けて、連続舞台あいさつのギネス記録を作ろうという企画がありました。ホラー映画ということで、それこそ稲川淳二さんなど、毎日豪華ゲストが来ていました。
一日だけゲストが空いて、実力があって、トークもできるということで、僕らが呼ばれました。でも、夏木マリさんの翌日で。ファンは毎日来ている方々なので、『今日のゲストはヴェートーベンさんです!』ってコールされた瞬間、会場がシィ〜ンと静まりかえりました。
これはまずいなと思って、『すいません、今日はハズレです』ってぼけたら、会場が爆笑。それで勢いに乗って、昔から誰かの魅力を引き出すことにこだわりを持っているので、AKBの方々をいじったり、いじられたりしているうちに、もろうけしましたよ。ファンの方からも、『たかみな(高橋みなみ)があんなに輝いたの、今までないっすよ』『今日からアニキと呼んでいいっすか』って言っていただいて」
久保「僕ら昔、秋葉原のDVD発売イベントでMCをやらせてもらっていました。そこでも、相方は必ず、ファンの方から『アニキ』って呼ばれてました」
胆のう、AKB48、アニキ…とトークが次々に繰り出されるヴェートーベン。最後に、お笑いライブファンへのメッセージを聞いた。
久保「オスカーにはバラエティのイメージが薄いかもしれませんが、粒ぞろいです。オスカーにもお笑いがあるんだぞと、ガンガン行きますので、今後ともよろしくお願いします!」
青井「アニキ〜(絶叫)」
【今月のトップ3】
B-YOSE
第1位:ダシヨ
第2位:あかつ
第3位:カーリー
A-YOSE
第1位:シロハタ
第2位:とりゅふ
第3位:TAIGA
【次回のオスカープロお笑いライブ】
日時:2011年12月16日(金)
場所:関交協ハーモニックホール
住所:東京都新宿区西新宿7-21-20関交協ビル
開場:18:00
開演:18:15
チケット:前売り1300円、当日1500円
(竹内みちまろ)