「スパイダーマン」の大ヒットなどで、いまやヒットメーカーの大監督となったサム・ライミだが、かつてはB級ホラーのゾンビ監督。その巨匠が「原点にかえる」と作った恐怖映画。
出世目前の銀行員クリス(アリソン・ローマン)の前に現れたのは貧乏な老婆。ローンの返済ができない、抵当に入っている家を取り上げないでくれとせがむが、クリスは断る。すると老婆は逆怨みで呪いのスペルを告げる。翌日からクリスの周囲に次々異変が。
「僕らのワンダフルデイズ」(11/7より、シネスイッチ銀座ほか)
医者の話を盗み聞き、余命半年と知ってしまった53歳のサラリーマン藤岡(竹中直人)。がっくり落ち込んでいたが、ある日、青春時代に輝いていたバンドを再編しようと希望に燃え、仲間たちに声をかける。中年にさしかかった彼らは、藤岡の熱意にほだされ、自分たちの悩みをかかえながら参加する。
決してすごくうまいバンドではないが、その真剣に取り組む姿や深い友情、家族との関係などが温かく描かれる。ふっと笑って、ジーンと泣いてみて、ご自分の青春や人生の生きがい、何が残せるか考えてみては…。
「ドゥーニャとデイジー」(公開中、新宿Ks cinemaほか)
恋に慎重なドゥーニャと、自由奔放に人生を謳歌(おうか)するデイジー。18歳の親友同士が幸せ探しの旅に出る―。
オランダのアムステルダムに住んでいる2人。デイジーは火遊びの果てに妊娠、中絶を決心するが、実はデイジーの母親も同じシングルマザーだった。ドゥーニャは親の決めた従兄(いとこ)といやいやながらお見合いのためにモロッコに帰郷。デイジーはその後を追ってモロッコに。結婚を迷うドゥーニャと、顔も知らない父親を捜すためにカサブランカへ旅に出るデイジー。2人はケンカしながらも未来の幸せを求めて…。