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書評「誘惑病棟」嶋克巳著、二見文庫

 表題と表紙通りの病院モノの官能小説。内気でおとなしい高校2年生の正人が、入院先の聖十文字病院で白衣の天使のお姉さんたちから特別介抱を受ける。

 《純子が腰を持ち上げた瞬間、正人も負けじと突き上げたのである。「あう、あう。当たるわ。いいところに当たっているわ」そのリズムができてきてから、純子の声が変わってきた。「まさとおぉ。そういうのダメよお…。私のペースで責めてあげるんだからぁ。これはあなたへの“お仕置き”なのよ」純子は正人の手を握りしめるといっそう膣の中に力を入れてきた。「あああ、もうだめです。許してお願い」「うんうん。いいわよ。イッちゃいなさい!」正人は力尽きて、とうとう、憧れの純子の体内に熱い白濁液を噴き出させてしまったのである…》
 入院中、のぞきと下着泥棒に、女子トイレの盗聴テープまで作ってしまう主人公が童貞という設定は少し無理があるか。ナース好きには絶対おススメだ。(税別600円)

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