特に「運命の人」は好視聴率を上げた「南極大陸」(木村拓哉主演=昨年10月〜12月)の後継ドラマとあって、局側の期待も大きかった。しかし、その結果はさんまの「行列」が2時間スペシャルで21.2%を取って快勝。「運命の人」は「日曜洋画劇場〜バイオハザード3」(テレビ朝日系列)と同ポイントの13.0%に終わり、「早海さんと呼ばれる日」は9.8%で2ケタを割り込んだ。
22日もさんまが司会を務めた「行列」は、21.1%と不動の強さを見せつけた。「運命の人」は「日曜洋画劇場〜バイオハザード」(テレビ朝日系列)の12.5%を下回り、11.3%と前週より数字を下げた。10分拡大枠だった「早海さんと呼ばれる日」は10.1%だった。
ダブルスコアに終わった「行列」と「運命の人」。改めて、さんまの強さを見せつけられた恰好だが、TBS側にも悲観的な材料ばかりではない。さんまの司会はあくまでもイレギュラーで、次回(29日)放送では東野浩治が司会を務める予定。この週に巻き返しができれば、浮上する可能性もある。
TBS日曜劇場というと、「南極大陸」や「JIN-仁-完結編」(主演・大沢たかお=昨年4月〜6月)のイメージが強く、過大な期待感があるのも事実。だが、ここ数年では、この2作品以外で好視聴率を取れたドラマがない。「南極大陸」と「JIN-仁-完結編」の間に放送された「華和家の四姉妹」(主演・観月ありさ=昨年7月〜9月)は平均11.5%しか取れなかった。「運命の人」がダメだったドラマに分類されてしまうかどうかは、強力な裏番組がない次回放送に懸かっているともいえるだろう。
(坂本太郎)