小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は外国人でありながら日本を愛し、日本人と結婚し、日本に住みました。晩年は新宿に住んでいました。八雲の終焉の地である新宿区と、生まれ故郷のギリシャのレフカダ町が、平成元年10月に友好都市提携をしたのを経緯に造られ、平成5年4月に開園されたのがこの「小泉八雲記念公園」です。なかなかミステリアスな公園ですね。
公園に入ると、まず異様な雰囲気を感じます。公園の真ん中にギリシャ風のモニュメントがあるんです。
「あれれ、この柱…ギリシャっぽい!!」
古代ギリシャの広場(アゴラ)が公園内に作られているんですね!! そして庭園風の花壇が広がっており、駐日ギリシャ大使から送られた八雲の銅像があります。銅像とはいえ、八雲の姿を正面から見られるというのは貴重なんですよ。八雲は若いころに片目を失明していて、写真などでも正面から撮られるのはあまり好まなかったからです。
他には地元の小学生が作ったらしき怪物(?)の石像などがあり、独特の雰囲気を出しています。公園で遊んでいる猫もあやしく見えますよ(笑)。
新宿にはこの他にも、小泉八雲終焉の地や居住地を伝える場所があります。終焉の地の標示は区立大久保小学校の正門脇にあり、旧居の標示は成女学園の敷地内にあります。全部巡ろうとすると、四ツ谷の近辺から大久保のあたりまで歩くことになりますが…(汗)
皆さんも新宿をめぐって、小泉八雲の足跡を感じてみてはいかがでしょうか? 昼は明るいけれど、夜は妖しい世界となる新宿…『怪談』の八雲のイメージにピッタリなのかもしれませんね。
小泉八雲記念公園
東京都新宿区大久保1-7
JR新大久保駅徒歩7分(改札を出て右手方向へ直進、「大久保二丁目」バス停を過ぎて右折、しばらく道なりに進む)もしくは西武新宿線、西武新宿駅徒歩10分
開園時間:4月から9月迄 午前8時から午後6時
10月から3月迄、午前8時から午後5時
(「妖怪コスプレ記者」ぬらりひょん打田 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou