このドラマには制作者の大根仁という人がメチャクチャにチョイスした変な選曲の音楽が劇中に流れるのだが、今度それをまとめて2枚組みCDを出すという話。その2枚目の終わりに入っているのがエンディング曲「J-POP」。先日それを歌うHalf-Life / ハーフライフという3人組の男子バンドを見る機会があった。
「J-POP」はわりとおっとりとした曲なんだけど、Half-Lifeのボーカルくんの歌い方は血管が切れそう。この人から歌とったら即座に死んでしまうんじゃないかと思うほどだ。彼らは神聖かまってちゃんにも、高橋優にも、「ハンマーセッション!」SPYAIRにも無い攻撃的な演奏をする(前の3者も十分攻撃的だけど)。ライブ中は何かを注入された野獣のごとく興奮状態だ。とにかくあまりの迫力に圧倒されていると、大盛況のうちライブが終了した。
普通、ライブ後はほとんどのアーティストは素に戻るのであるが、自らCDを手売りするHalf-Lifeボーカルくんの目はギラギラしてテンションは上がりっぱなし。サイトであなたたちを紹介したいと話しかけても、まともな会話にさえならない。記者もさっきの演奏で耳がぼわ〜んとしていたので、なにかおかしなやりとりに。横にいたリーダーらしき彼が「私が話しを聞きましょう」と通訳してくれる。でも私の興味はこのハイテンションさんから離れず「彼はこの後お風呂に入ってご飯を食べた後も、こんなに興奮状態なのか?」とか「この曲がもし思ったほど売れなくてこの先バンドが続けられなかったとしたら、彼は死んでしまうのか?」などいろんな疑問が頭に浮かんできた。そうこうしている間にギラギラしていた彼の瞳がきらきら輝き、笑顔でファンと握手なぞしている。やっぱり感じの良い青年だった。ドラマ「モテキ」ではいろいろな曲が使われているけど、Half-Lifeのやみくもな突っ走り感は一番このドラマのテーマにあっている。みんなフジファブの「夜明けのBEAT」はもうけっこう売れてるから、こっちも応援してあげて。(コダイユキエ)