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「私、テレビの味方です」新垣結衣“自分探し”の重症

 ホントくどくて申し訳ないが、先週に引き続いて今週もガッキーこと新垣結衣(20)でいくことにする。
 先週書いたことをダイジェストでお伝えする。バラエティー番組に出演したガッキーが、ボウリングが下手にもかかわらず、自己ベストの8ピンを倒したというのに一切喜ばず、ただ一言、「こんなに倒れたことないんです、私」とポツリと漏らすにとどまったのを見て、ああ、やっぱりこの人は僕たちの好きな「ポッキー」のCMでピョンピョン飛び跳ねているような子じゃないんだな…という諦念を表明した。僕たちが見たいガッキー(無心で踊ったり喜んだりする姿)を見ることはできないのだろうか?

 そんな中、18日(土)にNHKで特別番組『新垣結衣 一歩ずつ少しずつ〜二十歳の今〜』が放送された。これは歌手としてのガッキーに1年間密着したドキュメンタリーで、ガッキーがその間、何を考えていたのかがインタビューや表情を通じて伝わってくる。
 さて、この40分番組全体の印象は…、やっぱり暗い!全体を覆うダウナーなトーン!そして、笑顔が少ない!
 先週指摘したように、「ポッキー」のガッキーはどこにも発見することはできず、周囲を照らす太陽としてのガッキーはやっぱりいないんだな、と改めて確信した。
 その根拠となったシーンがある。インタビュアーが「失っていってるものの自覚ってある?」と聞くとガッキーは「ある」と即答。それは「自信」だという。「やればやるほど結衣、自信がなくなっていく…」と、これまた自信なさげに答えたのだ。さらにガッキーは「自分で動ける場所を探したい…」と続けた。こりゃ、ちょっと本気で心配になってきた。
 どうやらその「自分で動ける場所」というのが、歌手活動のようなのだ。そこでガッキーは作詞に挑戦する。作詞家・ガッキー一発目のタイトルは『ひかり』。内容を要約すると、「いろいろ迷っているけど、自分らしい光を武器に歩いていきたい」みたいな感じだ。処女作にはその人のその時点での思いが特に色濃く反映されるものだが、あの〜、すいません。番組を通じてその光を感じることができなかったんですけど…。
 いつまでも昔のことにこだわるようで恐縮だが、「ポッキー」のガッキーは間違いなく光を放っていたと思うのだ。それ以前のモデル活動でも他を寄せ付けないほどに輝いていた。つまり、ガッキーが芸能界で光を放てる場所は絶対にあるわけだ。そんな場所をもう一度見つけるまで、そっと定点観測することにしよう(なんか可哀想になってきたので)。

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