今年1月に行われた『ロイヤルランブル』で初参戦初優勝の快挙を成し遂げ、王座挑戦権を獲得した中邑。この勢いのままベルトに手をかけると多くの人が期待していたが、注目のタイトルマッチはAJに敗北。しかも、試合終了後に急所攻撃を見舞うまさかの結末となった。
その後10日(日本時間11日)に行われた『スマックダウン』大会でも、中邑は蛮行を続けた。大会のメインイベントとして行われたAJ対ダニエル・ブライアンの一戦に突如乱入した中邑は、ブライアンに自身の必殺技“キンシャサ”を、AJに対してはキンシャサならぬ“チンシャサ”を2度にわたり敢行。観客に対し自身の「ヒールターン」を強烈に印象付けた。
今後はヒールレスラーとしてAJ、ブライアンとの抗争に突入することが濃厚となった中邑。会場に現れるたびに観客の大ブーイングを浴びる日々が続くことは想像に難くない。しかし、ネット上の反応を見ると「おいしい立ち位置をもらったな」、「今後がすごく楽しみ」、「むしろヒールの方がベルトを獲りやすいかも」と意外にもヒール転向に肯定的な声が多く挙がっている。
一方で、中には「金的攻撃うまいな」、「矢野通仕込みか?」、「CHAOS時代の経験が活きてる?」と新日本プロレス所属のレスラー・矢野通を想起したファンも。2人は新日でヒールユニット“CHAOS”を結成し、長年行動をともにした“同志”だ。そして矢野の代名詞が急所攻撃であることが、ファンのユニークな視点につながっているようだ。
日米両国で得た経験を、これからどのようにリングで活かしていくのだろうか。ヒールと化した中邑には今まで以上に注目が集まりそうだ。