“好きこそ物の上手なれ”とは言うけれど、あまりにも度が過ぎると、自分のその強い想いを知らず知らず人に押し付けてしまっていたり、自分と違う意見は受け入れられず否定してしまいがちになるケースもある。
たとえ新情報であっても、自分はこんなに日本酒が好きなんだから&詳しいのだからと余計なプライドが邪魔をしがんじがらめになってしまう…ただの頭でっかちタイプも少なくない!!
素直に耳を傾けられないのでは、お客様に喜んで頂く事は出来ないし、きき酒師失格です!! 「初心忘るべからず」これにつきるね。
恋愛でもさ、恋は盲目タイプって…怖いでしょ?
その好きな気持ちや情熱は分かるんだけど、己の強い熱意だけで相手の気持ちが全く見えていないってやつよ!
もの凄く好きだから相手を想うあまり想像以上のパワーが生まれ、時に自分の能力や実力以上を発揮出来たりもするんだけど、残念ながら相手はそれを全く望んでいませんけどーみたいな。
好きだから気持ちがあるからとテメ〜の意思でやっているくせに、それが受け入れられないと逆上! しまいには相手のせいにして責任をなすりつけ、とにかく責めまくる!! 思いやりってもんを知らない!!
挙句の果てに、自分が好きになったそのものを根底から否定し傷つけ壊してしまうという身勝手さ。
慌てて何とかして取り戻そうと嘘に嘘を重ね…結果信用をなくし、好きなものも自分の居場所も全て失う…。
後の祭り…と自覚できればまだ救われるでしょうが、悲しい事に大抵気付かず状態。
そういう奴らには関わらない事が一番です! 放っておきましょう。手に負えません。
要は“好きこそ物の上手なれ”であれば、その楽しい気持ちがお客様にも伝わり楽しんで頂ける事ができる☆
“恋は盲目タイプ”は、あまりマニアックにならないよう気をつけて欲しい…自滅、破滅しちゃうよ! って事。
自業自縛とはよく出来た言葉です☆ おバカさんはそうなっても気付きませんからね〜困ったもんです。
それとは別に、きき酒師に興味はあるんだけど日本酒は苦手! という人もいる!
諦める必要全くありません! 是非そういう人にこそ“きき酒師”になってもらいたい。
前回ご紹介した謎の覆面師“ショッカー長田”がこう言っていました。
「人間は嫌いなものに最も味覚能力を発揮します。大のピーマン嫌いのウチの事務局長は、ハンバークの中のひとかけのピーマンを「げっ、ピーマン入ってるよコレ!」と探しあてます(笑)。よって、日本酒嫌いのきき酒師が実は凄い能力の持ち主かも…」と。
いずれにせよ、よかれと思ってした事が裏目に出てしまう事って誰にでも絶対に起こる!
でも、その事に“気付ける”かどうか…それが一番大事だと蛇の目ピロコは思います☆
人生って一生勉強ですね〜うふふ☆
よき出会いを。
(女流覆面きき酒師・蛇の目ピロコ)