…という謳い文句で紹介されたりする、小型で球体状のUFO。この小型UFOに酷似した球状の偵察機を、なんと自衛隊が本当に作ってしまったのだ!
件の物体は6月7日、テレビ東京系経済情報番組『ワールドビジネスサテライト』(WBS)内の1コーナー「トレンドたまご」にて、「空飛ぶ球体」として紹介された。このコーナーは、新商品や新技術について、商業上の成功の確率関係なく、新しさを軸に1日1個リポートしていくもの。ここに、自衛隊の球状偵察機が、世界初の「球形の飛行機」として登場。
外見は黒いワイヤーフレームの球体で、内側にプロペラと8枚の舵面、ダクト翼を組み込んだもの。開発段階ではあるが、内部にカメラも搭載し、屋内外での偵察任務や災害救助活動での活躍に期待できるとしている。なお、殆どの部品は秋葉原で購入したものだという。映像では、屋内外を問わず滑らかに動き、レポーターを追い掛け回したりする様子が見られた。
この『空飛ぶ球体』、寸法は直径42cm、重量は350g。時速60kmで、基本は飛行。回転しながら着陸し、そのまま転がりながらの移動も可能とのこと。現時点では飛行時間は8分ほどで、操縦方式は目視による遠隔操縦。自動制御、遠隔操作機能に課題が残り、現在も開発を進めているという。
米軍もサイファーやタランチュラホーク等の無人偵察機を開発しているが、完璧な球体での小型飛行無人機は世界初。
UFOの編隊といったSFや超常現象の番組でしか見られなかった物が我々の側に近づいてきている…いや、現実がどんどんSFに近付いてきているのかもしれない。
(黒松三太夫 山口敏太郎事務所)