まずは店を選ぶとき、立地条件に注意してください。繁華街中心部からちょっと離れた場所にある店が狙い目です。隠れ家っぽいムードがアバンチュール感を高め、単なるオヤジでも2割増しで“いい男”に見えます。
こういう店では軟派男はウケません。「ちぃ〜ス!」なんて声をかけられたらせっかくの雰囲気がぶち壊し。静かに酒を飲む男、すなわち硬派男の出番なのです。
何を飲んでもかまいません。ただし、ぐいぐいいかず、ゆっくりと酒の味を楽しみましょう。ツマミはごく少量にとどめてください。値段が安いからって、あれもこれも頼まないように。あなただけのテーブルではありません。皿を置く場所がなくなるような大量注文は野暮。控えめにナッツを一皿ぐらい…がかっこいいんです。
はやりのハイボールを軽くあおり、ナッツをひとくちかじる。またハイボールを飲んで、ナッツを口に放り込む。隣で立って飲んでいる2人連れの女性客はそのうち、まねッコでハイボールを頼みます。その瞬間からあなたはあこがれの存在。さあ声をかけましょう。
男「おいしい?」
女「あっ、ええ…」
男「アルコール度数が強いからゆっくり飲んだほうがいいよ」
女「実は初めて飲むんです(笑)」
男「よかったらコレ食べる? ナッツが合うんだよ」
女「えっ。ありがとうございます!」
女性の瞳の奥を遠くからのぞき込むようにほほえんでみてください。間もなくハートマークが浮かび上がってきます。