逮捕容疑は、同日午後3時55分頃、阪急桂駅の東口から2階の改札に上がるエスカレーターで、帰宅途中だった京都府内の公立高校2年の女子生徒(16)のスカート内に、背後からスマートフォン(多機能携帯電話)を差し入れて、盗撮しようとした疑い。
同駅でパトロールしていた私服姿の鉄道警察隊員が、助役の不審な行動に気付いて取り押さえた。スマホには、女子生徒のスカート内を写したものとみられる画像データが残されていたため、現行犯で御用となった。
同署によると、助役は容疑を認めており、「インターネットの盗撮サイトを見て興味を持ち、自分も盗撮してみたいという衝動に駆られた」と供述している。
助役は同日、出勤日だったが、犯行時は休憩中。なんと、駅員の制服を着たままであった。助役は運転士を指導・監督する立場で、自らも運転士を務めることがあるという。
同社の広報部は「鉄道事業の社会的信頼を損なう行為で大変申し訳ない。改めて、社員の教育・指導を徹底し、信頼回復に努める」としている。
駅構内での盗撮事件は少なくないが、よりによって、制服を着た駅員が自身の勤務駅で盗撮行為に及ぶとは言語道断。運転士を指導する立場の助役が、こんなことをしていたのでは、しゃれにもならない。
(蔵元英二)