逮捕容疑は、26日午後2時52分から3時まで、同県知多市の新舞子海水浴場の休憩所で、ポリ袋に包んだ望遠レンズ付きデジタル一眼レフカメラを椅子の下に置いて、水着姿だった20代女性3人(23歳2人、24歳1人)の下半身を約200枚隠し撮りした疑い。ほとんどの写真は、女性の尻が撮られていた。
同署によると、教頭はスマートフォン(多機能携帯電話)に、デジタルカメラのアプリをダウンロード。カメラのファインダーをのぞかない形で、スマホでカメラを遠隔操作して、約16メートル先の砂浜にいた女性の下半身を撮影していた。
カメラのSDカードには、他の女性の下半身などの画像約1000枚が残っており、同署では余罪を調べている。
教頭は午後1時頃から、海水パンツをはいて、海水浴客を装い、一人で浜辺にいた。休憩所で地べたに座り、望遠レンズだけ出るようにカメラを入れた青いポリ袋を、足の間に挟むように置いていた。
不審に思った休憩所の警備員がポリ袋を取り上げ、問い詰めると盗撮行為を認めたため、警察に通報した。教頭は容疑を認めており、「いやらしい気持ちで撮影した」と供述しているという。
男は11年4月、県教育委員会生涯学習課から同校に異動して、教頭となり、数学も担当していた。事件当日は休暇を取っていた。
同校の福島敏雄校長は「職務を誠実に行っていたので、非常に驚いている。生徒や保護者の信頼を裏切ることになり、申し訳ない。職員の教育を徹底したい」と謝罪。
県教育委員会教職員課は「逮捕は誠に遺憾。事実関係を確認して、事実なら厳正に対処する」としている。
(蔵元英二)