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公務員試験の参考書出版社が神奈川県警の採用試験で問題を盗撮

 神奈川県警は8月25日、県警の採用試験を偽名で受験し、試験問題をカメラで盗撮しようとしたとして、公務員試験の参考書出版社「畑中制作事務所」(東京都千代田区岩本町)の社長の女(54)、従業員の女2人、従業員の知人女性の計4人を、有印私文書偽造・同行使と偽計業務妨害の容疑で書類送検した。

 書類送検容疑は、共謀して、5月11日、同県相模原市中央区で行われた県警の警察官採用試験を、偽名で受験し、試験問題を小型カメラで盗撮しようとした疑い。

 県警警務課によると、試験中は筆記用具と時計以外は机上に出すことが禁止されていたが、教養試験の開始直後、女1人がハンドタオルを取り出して、何度もせき込むしぐさをした。不審に思った試験監督がタオルを確認したところ、中に小型カメラが隠してあった。カメラは社長がインターネットで購入したものだという。

 女は失格となり、試験会場から退場させられた。受験票には本人の写真が貼られていたが、偽名だった。

 県警は採用試験終了後も、問題を公表していない。そのため、社長は試験問題が欲しくて犯行に及んだもよう。調べに対し、社長は容疑を認めており、「問題集を出版するため、試験問題がほしかった。これまで、ほかの試験を従業員に受験させ、問題を覚える方法でやってきたが、3割ぐらいしか覚えられなかったので、隠し撮りしようと思った」と供述している。

 同社は08年12月に設立され、資本金は500万円。公務員試験の書籍や教材などを制作している。
(蔵元英二)

*写真はイメージ

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