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大阪産業大の元理事が孫を職員に採用するよう学園に強要

 大阪府警四條畷署は7月2日、大阪産業大(大阪府大東市)の職員採用試験に落ちた孫を採用するよう、大学幹部を脅したとして、同大の元総務部長で元理事・北山貞夫容疑者(83=同府松原市別所)を、強要未遂の疑いで逮捕した。おおむね容疑を認めているという。

 逮捕容疑は、12年11月26日、大産大に電話し、応対した総務部長(59)に「試験で不正があったことを知っている。腹くくっとけ」などと、職員採用にあたって、不正があったかのような情報を言いふらす旨を告げて脅し、孫の採用を求めたとされる。同時に、「不適切な入試疑惑を公表する」とも脅したという。

 大学側は北山容疑者の要求に応じず、総務部長が3月に同署に刑事告訴した。

 同署によると、北山容疑者は、大学で1年契約の事務員として働いていた孫が、正職員の専任登用試験を受けたものの、不合格になったため立腹して、犯行に及んだという。

 北山容疑者は90年4月から同大に勤務し、93年4月〜98年3月まで総務部長を務め、理事職にも就いていた。

 同大を巡っては、今年3月、09年度に入学意思のない付属高校の生徒に、やらせ受験させたことが発覚。同大が設置した第三者調査委員会が6月、付属高校が生徒9人に受験を依頼し、1回5000円の謝礼を渡したとする調査報告書を公表。「やらせ受験」を認めたが、大学側の関与は認定しなかった。北山容疑者は、孫の採用を強要した総務部長に対して、電話でこの問題の公表もほのめかしていた。

 同大広報課では「職員採用試験に不正はなかったと認識している」と話している。
(蔵元英二)

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