同大によると、教授は昨年6月から今年2月にかけて、学内外で複数回、上司である自身の立場を利用して、女性にわいせつな行為や、みだらな行為を強要したとされる。教授は昨年1月、他大学から赴任し、女性の直属の上司だった。
同大では「教授という優越的な立場を利用した。職員は部下という立場から断れなかった」と話している。
女性が2月28日に職場の相談員に訴えたことで発覚。大学の調査に対し教授は、おおむね事実を認め、 教授の弁明を聞いた上で処分を決定した。教授は3月13日から、自宅待機を命じられていた。同大は被害の詳細や教授の担当講座など具体的な内容について、「被害者の特定につながるプライバシー」として、明らかにしなかった。
記者会見した板倉徹理事長(学長兼務)は、「このような不祥事が発生し、県民の皆さまに深くお詫び申し上げます。2度とこのようなことが起きないよう信頼回復に努めていきたい」とコメント。再発防止にあたり、「ハラスメントや人権に関する研修の実施とともに、組織横断的な相談窓口の設置を早急に検討し、再発防止に全力で努める」とした。
また、板倉理事長は「大学の顧問弁護士と相談し、刑事事件には相当しないのではと判断した」と説明。その一方で、刑事告訴については「被害者本人の意思確認はしていない」と話した。
大学教授がその立場を利用して、弱い立場の女性職員にわいせつ行為を行うなど言語道断。教育者にあるまじき行為である。
(蔵元英二)