県警は2月25日、児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)の疑いで、県警大和署地域3課の巡査部長・高橋哲哉容疑者(54=同県藤沢市大鋸)を逮捕した。
逮捕容疑は昨年11月3日午後2時半すぎから約30分間、同県横浜市中区のコインパーキングに止めた乗用車の中で、県内の私立高校1年の女子生徒(16)に、現金1万円を渡してわいせつな行為をした疑い。
調べに対し、高橋容疑者は「性欲を満たすためだった」と事実関係は認めたが、「22歳と聞いた。成人だと思った」と供述しているが、女子高校生は「16歳と伝えた」と話しているという。2人はツーショットダイヤルで知り合った。その日、高橋容疑者は非番だった。
県警によると、今年1月、別の女子中学生(15)の児童買春事件に関与した疑いで、高橋容疑者の自宅を家宅捜索。その際に押収した携帯電話の通話記録に、今回の女子高校生との履歴があり、事件が発覚した。県警は女子中学生の事件についても、高橋容疑者の関与の有無を調べる。
昨年9月以降、同署署員の逮捕は、これで4人目となる。昨年9月には通勤中の電車内で女子高校生(当時16)を盗撮したとして、交通2課の巡査部長(当時37)が県迷惑防止条例違反の疑いで現行犯逮捕されている。
また、昨年7月には大和市内のカラオケ店で、男性警察官4人が20代の同僚女性警察官に対し、ブラウスとズボンを脱いで、同席していた巡査部長の服に着替えるよう強要したほか、無理やりキスするなどの集団セクハラ事件が起きた。4人のうち巡査部長2人が、今年1月、強要容疑などで逮捕されている。
菅原保監察官室長は「警察官としてあるまじき行為で誠に遺憾。捜査結果を踏まえ、厳正に対処したい」と陳謝した。
(蔵元英二)