大阪府警は11月1日、捜査車両内で下半身を露出し通行人の20代の女性に見せたとして、公然わいせつの疑いで府警吹田署警備課の男性巡査長(32)を書類送検し、減給10分の1(6カ月)の懲戒処分とした。 巡査長は依願退職した。
巡査長の送検容疑は7月27日午後5時40分頃、捜査車両で調査に出た際、同府吹田市の路上に駐車して1人で待機している際に、通行人の女性にズボンのファスナーを下ろして下半身を見せた疑い。
女性たちの様子を目にした巡査長は、慌てて車で逃走。捜査車両は国産のワンボックスカーで、巡査長の服装も私服だったため、女性はこの男が警察官だとは認識していなかったもよう。
女性は数人の友人と一緒だったが、すぐに巡査長の勤務先でもある吹田署に通報した。女性たちが捜査車両のナンバーを覚えており、露出男の身体的特徴などから、巡査長の犯行であることが発覚した。
当初は容疑を否認していた巡査長だが、「性的興奮を感じたいと思った。ゆがんだ性癖を抑えることができなかった」と認めた。
巡査長は08年春から警備課に勤務し、普段は祭りなどの警備や、災害救助などに従事。本人の供述によると、10年以降、市内の駅前など人通りの多い場所で、10件程度同様の行為を行ったと話している。
(蔵元英二)