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神戸市立中学の男性臨時講師 教員免許なかった!

 兵庫県の神戸市立中学に勤務していた臨時講師の男性(26)が、09年2月〜今年10月の約3年8カ月、教員免許を取得しないまま、同市内の5つの中学で、保健体育の授業を担当していたことが分かった。男性は1年生の学級担任だった。

 神戸市教育委員会によると、発端は男性が採用時に提出した書類に、「免許状取得見込み」と書いているのを、職員が「免許状取得済み」と見間違えたため。男性は10月22日付で、採用取り消しとなった。

 男性は09年に大学で教員免許に必要な単位を取り終え、そのまま臨時講師として登録。必要な手続きとされる、兵庫県教育委員会への免許状取得申請はしていなかった。

 勤務開始時に必要な免許状の提出も、学校側の要請に応じないまま、採用された学校で生徒たちを指導していた。

 今年5月に男性が初めて免許状発行を申請した際、書類に市立中学校での勤務経歴を記入したため、無免許授業が発覚した。

 男性は「必要な単位を取れば、自動的に免許がもらえると思っていた」と話しているという。県教委は、男性の免許状を発行するか、審査中としている。

 それにしても、なんともマヌケな話である。男性が大学で必要な単位を取れば、免許状取得申請をしなくても、自動的に免許が取れると勘違いしたのは問題。とはいえ、市教委が「免許状取得見込み」を「免許状取得済み」と見間違えたり、臨時講師として、採用した学校側が免許状の提出を義務付けていれば、こんな初歩的なミスは起きなかったはずだ。
(蔵元英二)

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