神戸市教育委員会によると、発端は男性が採用時に提出した書類に、「免許状取得見込み」と書いているのを、職員が「免許状取得済み」と見間違えたため。男性は10月22日付で、採用取り消しとなった。
男性は09年に大学で教員免許に必要な単位を取り終え、そのまま臨時講師として登録。必要な手続きとされる、兵庫県教育委員会への免許状取得申請はしていなかった。
勤務開始時に必要な免許状の提出も、学校側の要請に応じないまま、採用された学校で生徒たちを指導していた。
今年5月に男性が初めて免許状発行を申請した際、書類に市立中学校での勤務経歴を記入したため、無免許授業が発覚した。
男性は「必要な単位を取れば、自動的に免許がもらえると思っていた」と話しているという。県教委は、男性の免許状を発行するか、審査中としている。
それにしても、なんともマヌケな話である。男性が大学で必要な単位を取れば、免許状取得申請をしなくても、自動的に免許が取れると勘違いしたのは問題。とはいえ、市教委が「免許状取得見込み」を「免許状取得済み」と見間違えたり、臨時講師として、採用した学校側が免許状の提出を義務付けていれば、こんな初歩的なミスは起きなかったはずだ。
(蔵元英二)