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大阪の小学校教頭が無免許運転の上、PTA会費など約275万円着服!

 大阪市教育委員会は6月14日、市立出来島小学校(同市西淀川区)の安好(やすよし)和彦教頭(53)が、PTA会費など計約275万円を着服していたと発表した。市教委は教頭の懲戒処分と刑事告発を検討している。

 市教委によると、教頭はPTAの本会計と周年事業積立金、区役所から交付金が支給される校区の運営委員会の会計を担当し、通帳を管理していた。教頭になった09年4月から今年5月にかけて、口座からカネを引き出し、一部については領収書を改ざんするなどの手口で着服していた。

 そもそも、バレるきっかけとなったのは無免許運転だった。教頭は5月23日に兵庫県警に道路交通法違反(無免許運転)で現行犯逮捕された。過去にも08、10年に2回無免許運転していたことから、教頭は自宅待機を命じられた。その間、PTA役員が会計を確認したところ出納簿と通帳の出金が一致せず、着服が発覚した。

 教頭は着服を認め、約480万円にも膨れ上がっていた借金返済に充てたと話している。教頭は毎月の小遣いが当初、月2万円しかなく、パチンコに熱中。小遣いでは足りないため、飲食費や遊興費として、95年から消費者金融で借金を重ねていた。負債は一時150万円まで膨らんだが、家族に事情を話して全額返済。その後、小遣いを3万円に増額してもらったが、09年には再び約300万円の借金を抱えてしまい、教頭の立場を利用して着服することを思いついたという。

 教頭という立派な役職にまで上り詰めながら、毎月の小遣いを2、3万円しかもらえなかったことには同情するが、だからといって、人様のカネに手を付けていいという理由にはならない。市教委から厳しい処分が下されても、致し方ないだろう。
(蔵元英二)

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