米連邦検察当局は9月11日までに、成田空港から米ヒューストンに向かう航空機内で、隣に座った日本人の女性(21)の体を触ったり、盗撮するなどした疑いで、日本人の会社員の男(36)を訴追した。
訴状などによると、8月20日、米国行きのユナイテッド航空機内で、男は隣の席になった日本人女性と最初は世間話などをしていたが、女性が眠った後、態度が豹変。まずは、衣服の上から女性の胸や足を触ると、調子に乗って、下着の中に手を入れて下半身を触った。さらに、携帯電話のカメラで女性の局部を盗撮した。
恐怖のあまり、女性は声が出せず、手で防いだり、足を閉じて抵抗したものの、男は執ように触り続け、計3回にわたり、痴漢行為を繰り返した。
女性が客室乗務員に助けを求め、乗務員が女性を別の席に移動させて、男と引き離した。着陸後、男は米連邦検察当局から取り調べを受けた。
調べに対し、男は容疑を認めており、「自分をコントロールできなかった」などと供述したという。男は仕事でメキシコに向かう途中だったと説明している。
これが、日本国内を飛ぶ航空機内での犯行となると、各都道府県の迷惑防止条例が適用されるところだろうが、事件は米国の司法権が及ぶ米国機内で発生したため、米連邦法違反罪で訴追されたもよう。
男は有罪が確定すれば、最大で禁錮2年に処せられる可能性があるという。
(蔵元英二)