逮捕容疑は昨年11月29日頃、同市内の高級派遣型風俗店に勤務していた岐阜県岐阜市在住の女性従業員(28)に、「自分は大手医療関係会社の社長だ。グループに金を預けてくれれば、2年で4倍にする」などと、架空の投資話を持ち掛け、現金60万円をだまし取った疑い。
この女性は昨年8月頃から、男に十数回にわたって計約500万円を渡していた。今月24日午後、不審に思って、男を問い詰めたところ、現金の運用などしていないことが分かったため、警察に通報した。
男は海外の高級ブランドのバッグや靴を身に着け、高級風俗店であるにもかかわらず、金を払うだけで女性からサービスを受けないなど、金持ちを装って、女性を信用させていた。だました金は記録が残らないよう、振り込みなどではなく、手渡しで受け取っていた。
男は容疑を認め、「女性十数人から、約3年間で計約1億円をだまし取った。遊興費や借金返済に充てていた」と供述しており、同署では数年前から主に同じ風俗店の女性従業員を狙って、詐欺行為を繰り返していた疑いがあるとみて、余罪を調べている。
「うまい話には裏がある」というのは、まさにこのことか…。すっかり、男にだまされて、多額の金を渡した風俗店の女性従業員たちには、お気の毒というしかないが、男の会社を調べるなどの警戒をしなかったのだろうか?
(蔵元英二)