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阪神・金本氏の詐欺被害額が1億円を超えた

 埼玉県警は11月20日、今季限りで現役を引退した阪神タイガース・金本知憲氏(44)から事業投資目的で約9800万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで、元会社役員・本多善光容疑者(45=同県和光市下新倉)を再逮捕した。

 本多容疑者は08年11月頃から09年2月に、実態のない農業法人への投資目的で、友人であった金本氏から、約1880万円をだまし取ったとして、10月16日に逮捕され、詐欺罪で起訴されている。

 これで、金本氏が本多容疑者から被った詐欺被害は、トータルで約1億1680円という、とてつもない金額となった。

 捜査2課によると、本多容疑者は競艇の場外舟券発売所の建設を目的とした会社「ジェイ・エフ・シー」(東京都港区)の実質経営者で、06年7〜8月、友人の金本氏に「全国モーターボート競走会連合会から融資を受けるため、預託金を都合してくれ」とウソを言って、銀行口座に計7回にわたって計約9800万円を送金させ、だまし取った疑いがある。金本氏は07年3月〜08年5月に同社の代表取締役に就いたが、「名義を貸しただけ」と話しているという。

 同社は04年に設立。事業内容は競艇投票券の場外発売所建設などだが、県警によると、現在は休眠状態になっているもよう。

 被害を受けた当時、金本氏はまさに絶頂期で、07〜09年の年俸は5億5000万円(推定)も得ていた。友人関係で、金本氏のガードも緩んだのだろうが、世の中、そんなにうまい投資話はないということだろう。
(蔵元英二)

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