筆者も出身県の県人会が主催するりんご狩りピクニックの記事を見つけ、さっそく10月3日に参加してみた。
マンハッタンから車で小1時間、同じニューヨーク州北部のいわゆる「アップ・ステート」にたくさんある果樹園の1つ、「MaskersOrchard」は入園料無料、園内で食べるりんごも無料、駐車料も無料。
持ち帰りのりんごのみ有料で、日本のスーパーでくれる一番大きなサイズぐらいのビニールバッグにいっぱい詰めて24.95ドルとあまり安くはないが、買う袋の数も自己申告制で至ってどんぶり勘定。
2袋買った人にはアップルサイダーの大瓶がオマケに付いて来るが、これがまた美味なのだそうだ。アップルサイダーは日本では味わえない、スパイスの効いた大変美味しい飲み物で特に自家製のアップルサイダーは癖になる味だ。
慣れた人は日が当たって美味しい木の上の方のりんごを取るネットを持参して喜々としてりんご狩りに熱中していた。「ジャムを作るのよ」と3袋4袋と詰めている人もいた。
ちょっとした音楽演奏や子供が子馬に乗れるイベントもあって、多くの家族連れが秋の気配の漂う園内での休日を楽しんでいた。
当日は晴天に恵まれ、4000台もの車が訪れたというが広大なので混雑した感じは全くない。園内では地元の多数の高校生のアルバイトがりんごの袋の数を数えたり、交通整理をしていた。
今週末にはコロンブス・デイの連休が控えており、さしもの数のりんごもあらかたなくなるだろうと予想されている。
それにしても、りんごが木にたわわに実っている様はちょっと感動モノだ。それをもいで食べられるのだから駆けつけ3杯ならぬ駆けつけ3個をあっという間に食べてしまった。
広大・のんびり・どんぶり勘定。
いかにもアメリカらしい光景だった。(セリー真坂)