榊原信行CEOは会見で「堀口選手は練習中に違和感を覚えて急激な痛みに襲われ、病院に向かったところ上記の診断がされました。練習中の不注意ではなく、これまでのダメージの蓄積から、このような状態に陥ったのではないかと思われます」と報告。「我々がこの事態を知ったのは10月31日です。その後、診断書を取り寄せ、怪我の状況を専門家に確認させるなどして、最終的に試合ができないと判断を下したのは、今大会の(チケット)一斉発売日である11月3日とほぼ同じタイミングでした。堀口選手は11月7日に手術を受けました」と経緯を説明した。
8月の愛知・愛知県体育館大会で、堀口を68秒でKOした海との再戦には大きな注目が集まっていた。今年の大晦日の目玉カードだっただけに、このカードが流れてしまったのは残念だが、今は堀口が来年の復帰に向けて完治することを願うばかり。海の対戦相手は白紙だが、大会には出場するとのこと。今後の発表を見守りたい。
アメリカで治療中の堀口はコメントを発表した。全文はこちら。
申し訳ございません。膝をケガしてしまい、手術をしました。大晦日の RIZIN.20 には出られません。。。年末、楽しみにしてくださっていた方々の事を思うと、申し訳ない、と言う言葉だけでは収まらないし、表現のしようが無い、言葉が見つからない申し訳ない気持ちです。対戦相手の朝倉海選手に対しても、申し訳ない…。「本当に申し訳ない…」としか、言葉が見当たりません…。高校を卒業してから、プロとして約10年走り続けて来ました。もちろん無傷ではなかったのですが、何とかやって来られました。去年の終わりから今年に入ったくらいから少しずつ「おかしいな」と思う部分が出て来たり、春を過ぎた頃から本格的に身体の各所の痛みや違和感を感じていましたが「まー、大丈夫でしょ!気合で何とかなるでしょ!」と思っていました。甘かったです。10月後半より本格的に練習を再開したのですが、その蓄積に気付かず、先日の練習中についに、ギリギリ首の皮一枚つながっていた靭帯が悲鳴をあげました…。甘かったです…
これを乗り越えないと、僕のテーマである「日本の格闘技を盛り上げる」と言う事は成し遂げられないと思います。今までやって来た事の延長線上にそれがあるのではなく、またゼロから作り直して行かないと、それは成し遂げられないと思っていますPRIDEを見て育ち、それに憧れて格闘技を始めた自分としては、日本の格闘技をそれと同じか、それ以上に盛り上げて行きたいと思っています。ようやく、手術後の体調も戻って来て、月曜日からフロリダの病院でリハビリを開始しました。新たな一歩を踏み出したところです。残念で残念で仕方なかったですが、今は決意を新たに前に進もうとしています。と言いながら、まだ一歩も歩けませんが…。また新たに、強くなった堀口恭司をお見せできるように、また、その強くなった新しい堀口恭司が日本の格闘技を盛り上げる事に貢献できるよう、精進してまいります。 押忍
(どら増田)