これまで12月29、31の2日間、開催していたところを昨年は31日のみに集約。午前中に『平成最後のやれんのか!』、午後にRIZIN.14をそれぞれ開く「1日2大会」としていた。大会終了後、RIZINの榊原信行CEOは「来年は2日間に戻します」と明言。29日にRIZIN.20、31日にRIZIN.21を予定していたが、29日はアメリカの総合格闘技団体ベラトールの日本初進出興行『BELLATOR JAPAN」とし、31日はRIZIN.20を開催すると発表している。
『BELLATOR JAPAN」はRIZINが全面バックアップ。『ベラトール対RIZIN全面対抗戦』を軸として、2大会を連動させる。榊原CEOは「ベラトールはリングをつぶしてケージが上から降りるというすごい特許を持っているので、それを日本にも持ってきてほしいと話している」そう。ベラトールの興行は基本的にケージで行われるが、エリミヤーエンコ・ヒョードルの日本ラストマッチであるクイントン・“ランペイジ”・ジャクソン戦はリングにする意向だ。
しかし榊原CEOは「朝倉未来選手なんかは対抗戦をやってもいいと言ってる。未来が先頭に立ってやってもらいたい。RIZIN選抜はケージに入れてみたい。RIZINの選手がケージの中に入ったらどんな魅力が出るか。ベラトールの選手もリングに上がってもらって、ホーム&アウェーで2日間できれば」と語り、RIZIN選抜に期待を寄せている。
ベラトールのスコット・コーカー代表は、RIZIN&ベラトールの2団体バンタム級王者、堀口恭司については「アメリカで防衛戦をやってもらいたい」と、対抗戦への出場には否定的。榊原CEOも「堀口とRENAはベラトールに出てますから、彼らだけのものじゃない」と強調。「今、RIZINをアメリカでやるのは難しいので、こういう機会を作ってチャンスを与えたい」と続けた。
ベラトールではキックボクシングの試合も行っている。コーカー代表は“神童”那須川天心を「高く評価してます。ベラトールに出したいでしょうね」と評価した。榊原CEOは天心の対抗戦出馬も示唆し「天心以外のキックボクサーにもチャンスは与えたい」とキックボクシングの対抗戦開催に含みを持たせている。ベラトールはDAZNと放映権の契約を結んでおり、フジテレビでの中継については近日中に決めるとのこと。
昨年はフロイド・メイウェザーJr.が話題になったRIZINだが、今年は「日本のファンに優しく、アメリカに届く」をテーマに格闘技界に一石を投じ、格闘技をメジャースポーツに押し上げていく。
(どら増田)