会見にはメイウェザーの他、日本でメイウェザーをマネージメントするTMTジャパンの大柴晢代表取締役、徳弘浩平CMO、元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志、大貫ボクシングジムの瀬端幸男会長が出席した。
『RIZIN.14』(昨年12月31日、さいたまスーパーアリーナ)で那須川天心と、ボクシングルールによるエキシビションマッチを行い1R2分19秒でTKO勝ちを収めたメイウェザー。この日は予定より20分遅れて会場に到着。会見ではトラストラインがメイウェザー、TMTジャパンとアジア圏における独占のライセンス契約を締結したことを発表。今後はトラストラインが窓口となり、メイウェザーをプロモートしていく。TMTジャパンのCMOに就任したトラストラインの徳弘会長は、「アジアにおけるTMTブランドを広めていきたい」とコメント。表参道周辺にTMTのオフィシャルショップを出店する構想もあるという。
メイウェザーは、「また日本に戻ってこられてうれしい。昨年の試合は大成功だった。次のレベルに進みたい。サプリメントにも力を入れたいし、コンサートも日本でできたらと思っている。ジャスティン・ビーバーとかね」と、ボクシング以外の事業を日本やアジア圏で展開する意欲も見せている。
また六本木のバーを貸し切り、「参加費100万円」で開く『メイウェザーとプライベート昼食会』(16日)だが、抽選で有料15名、無料2名という定員の中、募集からわずか9日間で1,577名(うち有料申し込み32名)の応募があったという。
もともとこの売上金はこどものホスピスプロジェクトに寄付することになっていたが、徳弘CMOの話を横で聞いていたメイウェザーは、懐からなんと1万ドルの札束を取り出して、徳弘CMOに渡すと、「台風15号の被災者に寄付したい」と申し出た。メイウェザーは災害をニュースで知り、心を痛めていたそう。今回の売り上げに加え、メイウェザーが渡した1万ドルが被災地に寄付されることになった。
5Rのボクシング興行『KNOCKOUT DYNAMITE』にも全面的に協力するというメイウェザーだが、TMTの主催興行について「タイミングが合えば記録に残らない試合はやりたい」と、天心戦のようなエキシビションマッチにも意欲を示している。徳弘CMOも「東京オリンピックの関係で会場を探しているところ。もちろん、年内に開催したい気持ちはあります」と語り、会場が見つかれば年末に開催することを明らかにした。対戦相手についても「みなさんが思っている以上のビッグネームも候補に挙がっている」そう。エキシビションならではのドリームマッチが日本で見られるのか?TMTジャパンの手腕に期待したい。
(どら増田)