アメリカで老舗団体UFCを猛追しているベラトールが、RIZIN全面バックアップのもと開催される今大会に関しては期待が高まっており、既にメインイベントとして、“皇帝”エリミヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)の日本ラストマッチとして、かつて日本でもPRIDEなどで活躍したクイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(アメリカ)との日本初対決のドリームマッチが決定している。この試合はヒョードルの意向もあり、リングを使用した試合になるようだが、その他の試合はベラトールではメインとして使われているケージ(金網でマットを囲んだもの)で試合を行うとされている。
今回発表されたのは、マイケル・チャンドラー(アメリカ)対ベンソン・ヘンダーソン(アメリカ)のベラトール直輸入カードである。マイケル・チャンドラーは、ベラトールはもちろんのこと、アメリカを代表するライト級ファイターの一人。2009年のデビューから破竹の12連勝を飾り、ベラトールライト級タイトルマッチでは王座獲得後、2度の王座防衛に成功している。これまでにも数々の激闘や名勝負を繰り広げたチャンドラーは、"Mr.ベラトール”と言われるほどの強豪選手だ。
対するベンソン・ヘンダーソンは、テコンドー、レスリングをバックボーンに持つMMAファイター。長くトップファイターとして活躍し、2012年にはUFCライト級王座も奪取している実力者。2016年4月にベラトールに舞台を移すと、同年11月に今回の相手であるチャンドラーに僅差の判定で敗れており、今回の試合は日本のファンの前でチャンドラーにリベンジを果たすとともに、全米トップファイターの力を見せつけたいと思っているのは言うまでもない。
ベラトール対RIZINの全面対抗戦のカードはまだ発表されてないが、ベラトールで行われた好カードをそのまま日本に直輸入してくるところに、ベラトール日本初進出への気合いを感じざるを得ない。RIZINの榊原信行CEOも「スコット(コーカー ベラトール代表)の本気度が窺える凄いカードが決まりましたね!“Mr.ベラトール”ことチャンドラーとリベンジに燃えるヘンダーソンが12.29のたまアリで激突です。これぞまさにベラトールと言うカードが日本に居てライブ観戦出来るんです。この稀有な機会を見逃さないで下さい」とこのカードを高く評価した。
今大会はDAZNを通じて全世界に生配信も予定されているだけに、対抗戦以外にも世界的に注目されるカードが今後次々と発表されることだろう。
(どら増田)